日本ブラジリアン柔術連盟(以下JBJJF)は、国際ブラジリアン柔術連盟(以下IBJJF)の傘下団体として、渡辺孝真氏を初代会長として1997年に発足しました。1999年には中井祐樹が第2代会長に就任しました。
連盟が発足した年より「全日本ブラジリアン柔術選手権大会」の開催が始まり、帯の登録制度が開始されました。全日本選手権は2009年3月現在までに9回開催されています。この全日本選手権の開催と帯を公式に証明するIDカードの発行が、JBJJFの主な活動内容となりました。
2006年までの9年間は、実質的な活動はこの2つの事業に留まっていました。この間に日本ではブラジリアン柔術が爆発的に普及し、競技者数、団体数は、JBJJFが把握出来ないほどに増加し、競技会が毎週のように全国各地で開催されるようになっていきました。そんな中で、JBJJFはまだ十分な管理体制を発揮しているとはいえず、競技としての柔術を統括するために必要な制度等も、未制定のままでした。
2006年11月には、JBJJFは日本で初となるIBJJF主催の国際大会『アジア選手権』を東京に招致し、日本の柔術とJBJJFの歴史は、新たな転換期を迎えました。IBJJFの国際的な行動計画や、制度の骨子が固まった事を受け、翌2007年度より、それに準拠する形で、JBJJFも国内で本格的な制度運用を開始しました。
2007年からは、新体制を発足させ、ホームページをリニューアルし、IBJJFの帯制度と公式ルールの翻訳版を公布しました。また会員登録・団体登録の推進により、運営基盤を固めると共に、国内の競技規模の実態を把握する試みも始まりました。
加盟団体または会員は、IBJJF及びJBJJF公認の帯を保持することを証明するIDカード、黒帯の証明書、公認団体の証明書等を取得することが出来るようになり、これらの効力はIBJJFにより国際的に担保されています。
またJBJJF主催のルール講習会が全国的に開催され、公式ルールの周知やレフェリーの育成、そしてライセンスの発行が行われました。これまで非公式であったレフェリーにも、ライセンスを提供することが出来るようになりました。
2006年度までの公式大会は、1年に1回(2年に1回の時期も有り)開催されていた全日本選手権のみでしたが、2007年から全国的な大会事業を展開し、IBJJFの国際大会と同形式の大会を、公式大会として各地で開催致しました。
2007年度は全国6地区、2008年度は全国7地区で地区選手権を開催し、東京ではさらに全日本選手権をはじめとする全国格式の6大トーナメントを開催しています。主要地区では年2回以上の公式大会の開催を今後も行ってまいります。
2008年11月には、第2回目となるアジア選手権を招致して、1000人以上、国内史上最多の競技者を集める大会が実現し、成功をおさめました。
2008年4月からは、東京池袋に事務局を構え、より専門的な業務が始まりました。翌2009年3月24日に法人格を取得し、正式名称を「一般社団法人日本ブラジリアン柔術連盟」と改め、非営利型法人として登記するに至っています。今後は行政とも連携を取りながら、ブラジリアン柔術の普及にとどまらず、日本のスポーツ文化の発展と国民の健全な心身の発達に寄与することを目的として活動してまいります。
(資料) JBJJFはIBJJFの日本における認可団体として、国内の競技者、団体の管理・統括を担っています。以下にIBJJFによる宣言書を掲載します。
JBJJFは、2011年10月にBrazilian Jiu-Jitsu Federation of Japan(BJJFJ)からJapan Brazilian Jiu-Jitsu Federation(JBJJF)に英文名称を変更しました。 公式サイトには旧英文名称が記載されている箇所が残されておりますが、何卒ご了承下さい。